頚椎の痛み(首の痛み)について
頚椎の痛みは、日常生活の姿勢やストレス、加齢、外傷などさまざまな原因で起こります。軽いものであれば自然に改善することもありますが、慢性的な痛みや神経症状を伴う場合は、適切な治療やケアが必要です。
主な原因
① 姿勢や生活習慣によるもの
• スマホやパソコンの長時間使用(ストレートネック)
• 枕が合わない(高すぎる・低すぎる)
• 猫背や肩こりによる負担
• 長時間同じ姿勢を続ける(デスクワーク、運転など)
② 頚椎の疾患によるもの
• 頚椎症(加齢による変形や神経圧迫)
• 頚椎椎間板ヘルニア(神経圧迫による痛み・しびれ)
• 頚椎捻挫(むち打ち)(交通事故やスポーツによる外傷)
• 頚椎の圧迫骨折(骨粗しょう症がある人に多い)
③ その他の原因
• 精神的ストレス(筋肉の緊張による痛み)
• 寝違え(一時的な筋肉の炎症)
• 肩こりの影響(血流が悪くなることで首に痛みが出る)
対処法・治療法
① 自宅でできる対策
✅ 姿勢を改善する
• スマホやPCの位置を調整(画面の高さを目線に合わせる)
• デスクワーク時はこまめにストレッチ
✅ 首や肩のストレッチ
• ゆっくり首を回す、左右に倒す
• 肩甲骨を動かすストレッチ
✅ 温める or 冷やす
• 急性の痛み(炎症がある場合):冷やす(氷や冷湿布)
• 慢性の痛み(血行不良の場合):温める(蒸しタオルや温湿布)
✅ 枕を見直す
• 高さが合わないと首に負担がかかるため、低反発枕やバスタオルで調整
✅ リラックスする
• ストレスや疲れが原因の場合、深呼吸・入浴・マッサージが効果的
② 病院での治療(痛みが続く場合)
• 整形外科で検査(レントゲン・MRI)
• 鎮痛薬・湿布・ブロック注射(痛みが強い場合)
• リハビリ・電気治療(理学療法による改善)
• 手術(頚椎ヘルニアや重度の変形の場合)
受診の目安(すぐに病院に行くべき症状)
⚠ 以下の症状がある場合は、早めに整形外科を受診してください。
• 腕や手にしびれ、力が入りにくい(神経圧迫の可能性)
• 首を動かすと激痛が走る(ヘルニアや骨の問題の可能性)
• 発熱を伴う痛み(感染症の可能性)
• 交通事故後の痛み(むち打ちの可能性)
首の痛みは放置すると慢性化しやすいため、早めにケアすることが大切です。
痛みの原因や症状に合わせて、適切な対策をとるようにしましょう。