日本人の4人に1人が頭痛に悩まされているそうです。
その頭痛の中で最もよくみられるのが「緊張型頭痛」で、その次に多いのが「片頭痛」になります。
また、慢性頭痛の中では頻度は少ないですが「群発頭痛」に悩まされている方もいます。
具体的にこの3つのタイプの頭痛の特徴をみていきましょう。
【緊張型頭痛とは?】
緊張型頭痛は日本人にもっとも多くみられるタイプの頭痛で、病院で検査しても原因が分からない頭痛のおよそ7割が緊張型頭痛といわれています。
●原因
そんな最も発症数の多い「緊張型頭痛」の原因としては、首や肩の筋肉の緊張が挙げられます。
筋肉の緊張によって血管が圧迫され、脳へと送られる血液量が減少すると、首の後ろから後頭部にかけて締め付けられるような痛みが現れます。
血管が収縮することで起こる頭痛であることから、「血管収縮型頭痛」と呼ばれることもあります。
緊張型頭痛に関しては、有病率に男女差はありません。
【片頭痛とは?】
片頭痛は片側(もしくは両側)のこめかみが、ズキンズキンと脈打つように痛むのが特徴の頭痛です。
●原因
片頭痛は緊張型頭痛とは反対に、血管が拡張して急激に血流が増すことで起こります。
そのことから、「血管拡張型頭痛」とも呼ばれています。
片頭痛は比較的女性に多くみられるタイプの頭痛です。
また、片頭痛は、頭痛以外にも吐き気や嘔吐をともなうケースもみられます。
※緊張型頭痛では通常、吐き気や嘔吐はみられません。
【群発頭痛とは?】
群発頭痛には「自殺頭痛」という物騒な異名があり、その名のとおり激しい痛みを特徴としています。
●原因
群発頭痛の原因に関しては、いまだにハッキリとしたことが分かっていません。
ただ、片頭痛の薬が有効であることから、血流が関与しているのではないかと考えられています。
群発頭痛の有病率は1000人に1人(およそ0.06%~0.4%)程度で、片頭痛の有病率がおよそ8%であることを考えると、いかに少ないのかが分かります。
また、群発頭痛は男性に多くみられます。
生活習慣や体質により様々なので、自分がどのタイプか知ることが大切です。」