めまいは頚椎(首の骨)と深い関係があります。
特に、頚性めまい(けいせいめまい)と呼ばれるタイプのめまいは、頚椎の異常や筋肉の緊張が原因で発生します。
頚椎とめまいの関係
1. 血流の影響
• 頚椎には椎骨動脈(ついこつどうみゃく)という脳に血液を送る大切な血管が通っています。
• 頚椎の歪みや筋肉の過度な緊張により、この血流が悪くなると、脳の平衡感覚をつかさどる小脳や脳幹に十分な血液が行かず、めまいを引き起こすことがあります。(椎骨脳底動脈循環不全)
2. 神経の影響
• 頚椎の周りには平衡感覚を調整する神経が多くあります。
• 頚椎の歪みや筋肉の緊張が神経を刺激すると、誤ったバランス情報が脳に伝わり、めまいを感じることがあります。
3. 自律神経の影響
• 頚椎周辺には自律神経が集まっています。
• 姿勢の悪さやストレスで首の筋肉がこわばると、自律神経のバランスが崩れ、めまいやふらつきの原因になります。
考えられる原因
• ストレートネック(スマホやPCの長時間使用で首のカーブが失われる)
• 頚椎ヘルニア(頚椎の椎間板が神経を圧迫する)
• 肩こり・首こり(筋肉の緊張による血流悪化)
• むち打ち症(交通事故などによる頚椎のダメージ)
対策・予防
• 首や肩のストレッチ(血流を改善)
• 正しい姿勢を意識する(猫背やストレートネックを防ぐ)
• 温める(蒸しタオルやお風呂で筋肉をほぐす)
• 適度な運動(ウォーキングやヨガなどで体をほぐす)
めまいが続く場合や、他の症状(頭痛・しびれ・吐き気)がある場合は当院にご相談ください。
運動療法をご提案いたします。